各社ディスクブレーキを装着した“ディスクロード”が当たり前のようにラインナップされてきました。この新スタンダードに対応するホイールやパーツがこれから続々と登場していくことでしょう。そんなディスクロードを初めて購入し、「イベントやレースにも挑戦したい!」という方にオススメのバイクを紹介します。ARGON18(アルゴン18)の「Gallum CS DISC」(ガリウムCS ディスク)です!
ARGON18はカナダのブランドで、元々はトライアスロンに強いブランドでした。長時間、きついTTポジションで頑張らなければならない競技なので、乗り手に負担をかけないよう安定性を重視した設計を以前から取り入れており、同社のロードバイクにも色濃くその思想は反映されていました。
それでは、ガリウムCS ディスクの紹介に入りましょう。
ガリウムCS ディスクの特徴は、なんといってもハイエンドモデルの「ガリウムプロ ディスク」と同じモールドを使っているということ。そう、一番高いモデルと同じ形なのです! 使用しているカーボンの素材や製法が違うだけで、見た目は全く同じです。ガリウムプロ ディスクはUCIワールドチームのアスタナ プロチームが昨年まで主力バイクとして使用しており、数々のビッグレースでタイトルを収めているまさにプロスペック。素地の良さは折り紙付きです。
フレームの細部に目を移すと、ARGON18らしさが色濃く表れています。ヘッドチューブにはブランド独自の「3Dヘッドシステム」が採用。簡単に説明すると、ヘッドスペーサーを使うことなく、ハンドル高をベストポジションに設定できる機構です。もし、乗り手のベストなポジションがヘッドスペーサーを挟まなければならない場合、コラムがしなってしまいます←まぁこれが普通のロードバイクです。
しかし、3Dヘッドシステムは“ヘッドチューブを延長させる”(ヘッドのベアリング位置を調整できる)ことでヘッド周りの剛性を飛躍的にアップ!ダンシングの振りの軽さにもダイレクトに繋がりますし、下りやブレーキング時の安定感も向上するでしょう。“ぽっと出”の突飛な機構ではなく、ずーっと前からARGON18が取り入れているシステムです。ブラッシュアップを経て、高い完成度に仕上げてきました。30mm、15mm、0mmのポジションから選択可能で、後からでも変更できます。
また、ペダリングの安定性を高めるため、一般的なロードバイクよりハンガー下がりが大きいのが特徴です。これによって重心が下がり、バイクに安定感が生まれます。踏み込んだ反応が良いのがロードバイクの特徴ではありますが、良すぎてしまうと疲れちゃいますよね。ロードレースも5kmとか10kmとかの短距離で終わるものなんてそんなにありません。いかに疲れを残さず、最後に力を出せるかが勝負。この設計コンセプトがアスタナ プロチームの活躍を支えたのかもしれませんね。
話を戻して…なぜ1台目のディスクロードに適しているかご説明しましょう!
それはオーソドックスな構成であること、コンポーネントが全てシマノR7000系105で組まれていることが理由です。
平たいハンドルやヘッドチューブを採用したエアロロードバイクがトレンドですが、空気抵抗を削減する代わりに、パーツ選択の幅をぐっと下げている場合が多いのです。ハンドルやステム、シートポストは専用品の場合がほとんどで、ポジションを変えるのも一苦労でしょう。(長年ロードバイクに乗ってきて、ポジションや好みが決まっていれば強みにもなるんですけどね!)
一方のガリウムCS ディスクは、ハンドルもステムも、シートポストまで汎用品の規格です。後からポジションを変えたり、軽い部品に変更したりがすぐにできちゃうわけですね。パーツ選択の幅も広がるので、自分好みにカスタマイズしたい場合にもマッチします。
また、R7000系の105で組まれているため、上位グレードのR8000系アルテグラや、最上級グレードのR9100系デュラエースのパーツにも互換性があります。「ちょっとこの部品だけグレードアップしてみようかな」とか思ってもポン付けできちゃうんですね。(適合は一応お店に聞いてね!)そもそもR7000系は登場したばかりですし、最新の規格です。変速フィーリングもとても良いですし、耐久性も全く問題ありません。
これらが1台目のディスクロードにおすすめな理由です。U2 BIKEには試乗車があったりなかったり…もし機会がありましたら是非お試しあれ!別色のブラックグロスも展示中。
★ARGON18「ガリウムCS ディスク」
税抜価格:318,000円
重量:1200g(フレーム)、490g(フォーク)
カラー:ブリリアントブルー メタリックグロス(ブルー)、シルバーラビット ブラックグロス(ブラック)