チャプター2にハイエンドモデルの新型登場!その名も「TOA(トア)」

チャプター2にハイエンドモデルの新型登場!その名も「TOA(トア)」

CHAPTER2(チャプター2)から、最上位のフラッグシップモデル「TOA(トア)」が7月23日に発表されました!ライドしたエクスペリエンス(体験)を再重要視しているブランドだけあって、速さではなく、コントロール性能や乗り心地を追求したとのこと。発表されたばかりですが、何と実車を“ミスターチャプター2”ことチャプター2ジャパンの代表のマイキーさんが持ってきてくれました。細部をじっくりとチェックさせてもらい、お話を聞いたのでレポートします!

チャプター2のラインナップはオールラウンダーのTERE(テレ)、”エンデュランス”エアロロードのRERE(レレ)、軽量クライミングバイクのHURU(フル)、グラベル/ツーリング向けのAO(アオ)の4種でした。ここにマウリ族の言葉で「戦いに勝利する」を意味するTOA(トア)が加わります。オールラウンダーとして登場したので、テレと入れ替わるのではなく、それぞれのバイクの良い要素を集約した上位モデルということでした。

チャプター2の新型「TOA」(トア)。カラーは少数生産で限定仕様のトンガリーロ。

フォルムに目を移すと、最新のトレンドが色濃く反映しつつもトップチューブ等各所にCHAPTER2″らしさ”がうかがえる一台に仕上がっています。
展開はディスクブレーキ仕様のみ、TEREとの大きな違いとしてフル内装前提のケーブルルーティング。そしてシートチューブの中程から接続するドロップ度チェーンステー。ここ数年、各社のディスクロードのクオリティは格段に上がっており、このTOAも期待大なデザイン。

エアロを意識したC2十八番のカムテールデザインを採用

車体のとの調和を考え抜かれたハンドルバー「MANA」(マナ)

用意されたバイクにはハンドル周りにはステムとハンドル一体式のMANA(マナ)が装着されていました。いままでのMANAハンドルからマイナーチェンジしており、全内装仕様のハンドルに仕様変更されています。
ヘッドは上下ともに1.5インチ化したことで、内部に空間が生まれ、そこをブレーキホースが通っています。
ケーブル類が受ける空気抵抗を削減するとともに、見た目がスッキリするメリットがあります。
気になる整備性ですが、スペーサーには割りが入っているため、そこまで複雑にはなっていませんでした。
また、大経化したことによって剛性も向上しています。これも速く走るためだけではなく、ハンドリングやフィーリングの向上に欠かせないとマイキーさんは力説します。TERE比でヘッド剛性が23.58%上がっています。

ワイヤーやケーブル類が完全に内装されたスマートなフォルム
ヘッドチューブは大経化し、ベアリング内部に油圧ワイヤーが通る

フレームに採用しているメイン素材はあえて東レの最上級T1000系ではなく、適度な剛性のT800を使用しています。これはチャプター2があくまでも幅広い一般的なユーザーをターゲットに考え、軽さや剛性を突き詰めた”速さ”第一のブランドではなく、あくまで安定感やフィーリングを優先して考えている”ユーザー”第一のものづくりをしているあかしですね。とはいえ、ただやわっこくするのではなく必要な部分の剛性はしっかりと。

TOAのBBはいままでのBB86ではなく、天下のクリスキングがおススメの大型スレッドタイプT47を採用!重量は十数グラム上がるものの、ねじ切りタイプで精度も抜群。しっかりした足回りの剛性やフリクションロスが少くなるもの魅力ですが、何よりも常にフレームへの負荷を与えないノット圧入式BBなのがとてもGOOD!とても安心。

BB周りはTERE比で7.3%の剛性が向上しています。ペダルの円運動のどこからでも加速、巡航を意のままに操れるバイクに仕上がりました。なお、タイヤとフレームのクリアランスは大きく確保されており、32Cまでのサイズに対応しています。ここもやっぱりチャプター2クオリティ。

BBはT47を採用。BB付近の剛性はTERE比で7.3%向上。

注目すべきはそのデザイン!
ニュージーランドの原住民「マウリ族」が用いる伝統的なパターンをフレーム各部にあしらっています。
繊細かつ力強いですね。色合いも他社にはないナチュラルな風合いが素敵。イエローの「トンガリーロ」カラーは映えますよ〜!トンガリーロはニュージーランド北部にある火山帯国立公園で、同国を代表する美しい自然が広がる世界複合遺産。数ある噴火口にあるエメラルドグリーンの火口湖と、そこで生成された硫黄によるイエローとのコントラストが正にこの色合い。チェーンステーにはニュージーランド政府が認めたライセンスが施されていました。

よかったら”トンガリーロ”で調べてみてね。

ESSENTIAL COLLECTIONのブラックも、カーボン材質の地とペイントで織りなすマオリデザインを取り入れたデザインはが見れば見るほど気に入ること間違いなし。

チャプター2のフレームに施されるグラフィックはどれも繊細で美しい
カーボン地のマーブル模様が見える粋な仕様

グロッシーブラックのダウンチューブにはマウリ族の文様が描かれる

さて、今回ご紹介した車体は店頭に数時間あっただけで、デザインアワードの受賞のためすぐに海外へと送られました。目にできた機会は大阪で開催される「サイクルモードライド大阪」のみとなり、次回の展示&試乗の機会は国内入荷に合わせた10月頃になる予定。
チャプター2ジャパンの拠点である小田原のジプシーカフェにもお目見えは10月予定。店頭でお試しできる試乗車もなるべく確保できればと思いますが、製造台数はいつも通りの100台前後。当店も数台お店で確保する予定ではありますが、ピンと来てしまった方はぜひお早めにご相談を。

フル内装仕様のバイクの為組み上げには要注意。

価格はチャプター2の現行モデルと比べると少々お高めですが、これはフル内装仕様のワンピースカーボンハンドルとカーボンシートステーが付属していることを考慮すれば納得。むしろお買い得?

他社の同仕様ハイエンドディスクロードと比べれば破格…なによりユーザーにとっての満足度とフィーリングの良さはいままでのチャプター2バイクが雄弁に語ってくれています。しらんけど
チャプター2ユーザーの方も、そうでない方も大注目の新作です!

チャプター2「TOA(トア)」
サイズ:XS(509)、S(525)、M(542)、L(558)、XL(575)
※数字はトップチューブ長
カラー:グロッシーブラック、トンガリーロ(少量限定販売)