新デュラエースと新アルテグラ登場 進化点をざっくり解説

2021年10月30日

国内のロードバイクはシマノ製コンポーネントの9割といっても過言ではないでしょう。圧倒的なシェアを誇る同社から、トップグレードの「デュラエース」、セカンドグレードの「アルテグラ」が揃ってモデルチェンジを果たしました。12速化やセミワイヤレスなど革新的な技術が盛りだくさんということは既存のメディアから発表されていますが、「どのような人に最適なコンポーネントなの?」という素朴な疑問と視点を軸に分かりやすくお話ししていきます。

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そもそも「デュラエース」と「アルテグラ」ってなに?

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前述の通り、デュラエースはシマノが世界に誇るハイエンドコンポーネントです。今年のツール・ド・フランスでは、出場チーム23チーム中17チームがデュラエースを使用していました。この事実だけでどれだけ世界から支持されているかが分かりますね。変速の速さ、ブレーキのタッチ、クランクの剛性、精度…どれをとっても世界最高水準です。もちろんカンパニョーロやスラム社のコンポーネントも素晴らしいのですが、それらのトップグレードと比較して値段がお手頃(といっても高価ですが)なのも魅力です。(でした)

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一方のアルテグラは、デュラエースの技術を踏襲しつつ、素材面を見直し、よりお求めやすい価格を実現したコストを含めた実践的なモデルです。変速段数もデュラエースと一緒ですし、その他の規格も同様です。性能も申し分なく、国内のプロカテゴリーでもアルテグラを選ぶ選手がいるほど。一般のサイクリングやロングライドでももちろん十二分なスペックを発揮します。

何が進化したのか?

これまで、上位モデルから1年ごとに新モデルが発表するのがシマノの通例でした。本来ならば2020年がデュラエース発表のタイミングかと思われましたが実施されず、2020年9月1日に満を辞しての発表となりました。また、1年後に発表されるかと思われていたアルテグラも同時に発表。「Science of Speed」というコンセプトのもと、現在用いられる技術の粋を結集させたスペックに昇華しました。それでは詳しく見ていきましょう。

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新コンポはDi2のみ!リムブレーキはかろうじて継続

アルテグラは電動コンポーネント(Di2)のみのラインナップとなりました。もちろん変速性能も上がり、使い勝手は最高なのですが、価格が上がってしまうのがネックですね。こちらは後ほどご説明致します。

また、新コンポはディスクブレーキがメインとなりました。リム用のブレーキキャリパーも販売していますが、前世代のコスメチェンジに留まります。かろうじて残った…という表現がしっくりくるでしょう。今回のモデルが最後のリムブレーキになるかもしれません…!

さらに細やかなギア選択を可能にする12速化を実現

リアのカセットは11枚から12枚に、フロント2枚と掛け合わせると24段変速ということになります。変速パターンが増えたことで、走るシチューションに応じて選べるギアの選択肢が増えたことになります。現在デュラエースでは11-30Tと11-34Tのラインナップが発表されています。アルテグラのクランクの場合、インナーが34Tもラインナップしているので、1:1のギア比も実現可能に。ヒルクライムを楽したい人にはうってつけですね!

変速がセミワイヤレス形式に

スラムeTAPではすでに無線信号による変速を実現していますが、シマノはセミワイヤレス形式を選択しました。ざっくり簡単にまとめると、CPU等大事な部分はリアディレーラーに集約、手元のSTIスイッチからリアディレーラーに指示が無線で飛び、フロントディレーラーへと指令が伝わります。ワイヤードの方が早いのでは?とも思いましたが、なんと変速スピードは前作の2倍になっているそう!サイクルスポーツさんの動画で確認すると確かに激速になってますね。その他、バッテリーの消費を抑えたり、スマホアプリとの接続をよりシームレスにするなどのメリットがセミワイヤレス化の利点となっています。

ディスクブレーキの調整が容易に

地味では点ではありますが、とっても喜ばしい進化!ディスクブレーキのパッド調整やオイル交換作業がより容易になりました。音鳴りは切っても切り離せない問題のディスクブレーキ。調整幅が狭いですし、できることが限られていましたが、クリアランスがワイドになったことでアプローチできることが増えそうです。エア抜きも実施しやすくなりましたので、メンテナンスも行いやすく、より気持ちよく、そして安全にディスクブレーキのロードバイクを楽しめそうですね!

パワーメーターがアルテグラにも登場

これまでデュラエースグレードにしかラインナップがなかったパワーメーターが、アルテグラにも登場しました。クランクに歪みゲージを採用したタイプで、上位グレードの形式を踏襲。価格は14万円ほどに設定されています。

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どんな人におすすめ?

以上、大きなトピックをかいつまんで分かりやすくお伝えしました。その他、進化したポイントも多々ありますが、ざっくりとした概要はこんな感じ。「じゃあどんな人に向いているの?」というお話しですが、事前にお伝えする点が2点あります。

・全モデルと比べ価格がアップ

・在庫薄で完成車、バラ完用の個別販売ともに初回ロットは限られた数に

価格のお話ですが、残念ながら1割ほど前作比で高くなりました…。しかし、スペックも向上してぐっと魅力的になったのも事実!「世界最高峰の性能が欲しい」「レースでコンマ1秒でも速く走りたい」という方には絶対にデュラエースをおすすめしたいです。高価ではありますが、世界一のコンポーネントが変えてしまうわけです。F1のマシンは購入できませんが、ツール・ド・フランスに出場している機材は買えます。

また、「最新のスペックを現実的なコストで体験したい」と願う方はアルテグラがおすすめです。デュラエースと比較すると劣る面は確かにあります。しかし、その対象はコスト度外視のデュラエース。表面処理や重量面では前者に軍配が上がりますが、アルテグラも負けてはいません。最も理想的なセカンドグレードです。高い費用対効果で結果を出したいホビーレーサーにとってぴったりのコンポーネントではないでしょうか。

今後、当店にも在庫の入荷を予定しており、大体10月初旬には店頭でご覧いただける…かも。限られた数の入荷ですし、それ以降は正直いつ入荷するかわからない状況です。新コンポが採用された完成車も同様で、続々と2022年モデルが発表されていますが、入荷時期は各メーカー決まりきっていないと言っても過言ではありません。少しでも購入希望の方はなるべくお早めにご相談を~。